今日も平日恒例の。仕事場に行く前に最低でも数十分は余裕を持って家を出て、カメラタイムを出来る限り作っているわけですが。
という訳でなにげなく寄ったのは家から一番近い公園。そこで今日は珍しい出来事が。ワタクシの職場であるお店の、常連のおっちゃんに遭遇。
僕に『おお。』とまるで待ち合わせでもしていたかのような当たり前のテンションで言いながらいつもと変わらぬ上機嫌そうでも不機嫌そうでもない顔でポケットから取り出したタバコに、風よけを作りながら両手でライターの火をさしだした僕は、その瞬間に(今日はカメラタイムはあきらめて仕事までのしばしの時間、おっちゃんに付き合うか・・)と決めたのでした。
しばし当たり障りない世間話。
互いに2本ほどのタバコを消費した頃でしょうか。ちょうど、次のタバコに火をつけるのと同じ事くらいに別に突飛でもなく、それはそれは自然に。
ほぼ毎日と言って良いほど『鬼殺し』をウチの店に買いに来て、その際レジカウンターを挟んでごくごく短い談笑を交わす時のいつもの感じと変わらぬアノあやしいロレツで。彼は。
自分のそれまでの『人生』について、語りはじめたのでした。
それは、僕や他のスタッフが皆共通してなんとなく感じて抱いていた、独り身の寂しさを毎日の酒でまぎらわす老人・・・というイメージとは、かけ離れたものでした。
そこで僕がきいた『人生』とは。
こういう、blogっていう媒体なので、聞いたとおり、彼が語ったとおりに言葉で書いてもかまわないんでしょうし、きっとその方が面白いんだろうけど。
なんだろう、僕は、彼の話を聞きながら、丁度今この瞬間に自分の首から下がっているこのカメラで。
写真に撮りたいな
と思った。
だから話の内容は書きません。いくつか飛び出した名言の中から抜粋で、
『あの頃の俺は、火の鳥のようだった』
とりわけ印象に残ったこれだけ紹介して。
あとは、その時撮った写真です。
向こうは真剣に喋ってんだ。だからもちろんこちらも真剣にそれを聞くし、会話をしている。という第一条件から絶対に逸脱しない範囲で、それでも押した、ほんじつのシャッター。
会ったこたないおじいちゃんだけど、
返信削除自然体で撮れているのは
そう言う背景があったからなのかな。
ポートレートも色んなのがあるけど
ポーズを決めて貰って撮るより
私はこー言う方が好き。
一枚目のモノクロで息を呑みました。
返信削除超いいです、ポートレート。