梅が咲いていた。
違う言い方すれば今は梅くらいしか咲いていなかった。
曇天だ。しかも今日僕が職場の拘束から放たれて自由に使える時間になった頃はもう日は分厚い雲の向こう側で暮れかかっていた。
色彩なんか、なにもない。さらにはうさったい雨なんかも急に降ってきちゃった。
じゃあどうする?まっすぐ素直に家に帰って今日は写真なんか撮らないか?
そんな。非常に良くある葛藤の中で苦し紛れに押すシャッター。
僕はそんなシャッターも大事に考えているし、
やっぱりそういう状況にだって平気な顔して答えてくれる真の友こそが、
僕にとってカメラと呼ぶに値するものだ。そしたら答えはあとは簡単だ。
そういう友が吐き出してくれたリアルこそが、写真だ。
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